「子育てが大変」の正体とは?
「子育てって大変だよね。」 何度もそう口にしてきたけれど、よく考えると何がそんなに大変なのか、うまく説明できないことがありました。
体力的に疲れる?
もちろんそれもあるけれど、それだけじゃない。
「やろうと思ったことが、最後までできない」 これが、私が感じる子育ての最大の大変さです。
たとえば、朝ごはんを作っている途中で「お茶こぼした!」の声。 片付けをしていたら「ママ、トイレ!」と呼ばれる。 ようやく座れたと思ったら、「お腹すいた」「喉かわいた」 子どもがいると、自分のペースで物事を進めることがほぼ不可能になる。
仕事なら「〇時までにこれを終わらせる」と計画できるけれど、育児はそうはいかない。 「この本を読みたい」 「このドラマを最後まで観たい」 「このコーヒーを温かいうちに飲みたい」 そんな小さな願いですら、叶わない日が毎日続く。
「やりたいことができない」よりも、「やろうとしたことを何度も中断される」ことが、精神的にすり減るのです。
仕事で忙しい旦那さんは、「そんなに大変?」と不思議そうな顔をすることがあるかもしれないです。
でも、仕事はたとえ忙しくても「一区切り」があります。
育児にはそれがないのです。
いつどこで次の「ママー!」が飛んでくるかわからない。その積み重ねが、想像以上に親の心を削っていく。
「やっと寝かしつけた…」と思った瞬間に泣き声が聞こえたときの絶望感。 「あと3分で終わる!」と頑張っていたのに、邪魔が入ったときのモヤモヤ。
そう、子育ての大変さは「終わりが見えないこと」「区切りがつかないこと」にあるのです。
もし、今これを読んで「わかる!!!」と頷いているママがいたら、それだけでちょっと楽になれるかもしれません。
そして、もしこれを読んでいるパパがいたら、 「子育てが大変なのは、体力的な疲れだけじゃない」 「ママは一日中、途切れることのないタスクに追われている」 このことを、どうか知ってほしいです。
ママが「ちょっと休みたい」と言ったら、それは「もう動けないくらい限界」というサインかもしれないのです。
だからこそ、ほんの少しでも「自分のための時間」を持ってほしい。
ママだって、おしゃれをして、きれいな髪で気分を上げる時間があっていい。 美容室を開いたのは、「ママだから」と我慢するのではなく、忙しいママこそほっとできる時間を持ってほしいから。
髪が整うだけで、自分の顔を鏡で見たときの気分が変わる。
たった1時間でも、「ママ」ではなく「自分」として過ごせる時間があれば、また明日も頑張れる。 だから、どうか忘れないでほしい。 子育ては確かに大変だけど、それを乗り越えているあなたも素晴らしい。 たまには自分を大切にする時間を、ちゃんと持ってくださいね。
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